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ダンジョン飯で骨を並べるライオスは正解だ!法医学現場の感覚から思った事

ダンジョン飯
記事内にアニメ好きによる広告が含まれています。

2014年に漫画版が始まって以来、
高い人気を誇っている作品、ダンジョン飯

(出典元:TVアニメ「ダンジョン飯」公式サイト)

2024年1月よりスタートしたアニメも
非常にいいスタートを切って
人気の作品になっていますね!

 

そんなダンジョン飯ですが、
第12話「火竜2」では白骨で発見された
ファリンの復活が行われました。

そこでライオスは
魔狼(ワーグ)の骨を並べようとして
チルチャックとセンシにたしなめられます。

ダンジョン飯第12話より(出典元:dアニメストア)

ただ、ライオスのこの行動は
医学的な観点から言えば「正解」です!
ライオスは妙な形で正解を引き当てますね!

今回は、こうした状況で人骨を並べるのが
なぜ正解だと言えるのかを
法医学にも携わった筆者の目線で解説していきます。
是非、最後までご覧ください!

 

なお、本記事の中で使用するスクリーンショットは
すべてdアニメストアの映像から用いています。
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白骨を発見したらどうするか

まず、白骨を発見した時の状況から。
この状況は、ドラゴンの火炎袋の中から
複数の白骨が発見されたという状況でした。

ダンジョン飯第12話より

複数の骨が発見された時に
法医学の現場で実施する事は
以下の通りです。

  1. 周辺状況の把握
  2. 白骨の収集
  3. 白骨死体の修復
  4. 周辺情報と矛盾が無いかの判定
  5. 修復した死体の計測
  6. 白骨の生前情報推定

この順番で行われます。
では、ライオスが取った「魔狼の骨を組み立てる」は
どの工程に該当するのかを説明します。

 

ライオスの行動は「推定情報の確認」である

ずばり、ライオスが取った魔狼を組み立てるというのは
4番目の「周辺情報と矛盾が無いかの判定」にあたります。

この工程が絶対に必要な理由は、
ライオスが言ったように
「見落としや取り違えを防ぐ」ためです。

 

仮にここを省いてしまうと、
最悪の場合「別の人物を復活させる」という事すら
起こり得てしまうからです。

そんな間違いを防ぐために、
法医学の現場ではこれら6つの工程が行われています。
それぞれの工程を解説していきましょう。

1~2:周辺情報の把握と白骨の収集

周辺情報を把握し、白骨を収集するのは
主に警察が実施する行程です。

発見場所日時のみならず、
約何体分の骨なのか、や
屋内発見の場合はどんな人物の住居なのか、など
収集する情報は多岐にわたります。

 

今回では、「ファリンは火竜に食べられた」という情報と
「他のパーティーがおそらく遭遇していない」という
推測情報がプラスされています。

このため、発見される人骨はおそらく1体分。
他は魔狼らの骨であると推測されます。
魔狼「ら」というのが重要です。

3~4:白骨の修復と推定情報との突き合わせ

続いて、白骨を修復したうえで
推定された情報と突き合わせを行います。
ライオスの問題行動とされたのはここですね。

ですが、白骨を修復し組み立てることで
「人間の骨が何体分あるか」などを把握することは
「見知らぬ骨が混ざっていないか」を確認するために
絶対に必要な行程なのです。

「見落としや取り違えを防げるかもしれない」
ライオスは言っていました。
これが法医学現場での正論なんです。

 

「ファリンと魔狼が食べられた」というのは推論。
実際には他の魔物や人間を食べていてもおかしくない。
例えば頭蓋骨が2つ発見される場合も想定する必要がある。

なのでライオス達が取った行動は、
「人骨1体分のみか」「他は全部魔狼で矛盾無いか」を
確認するために絶対に必要な行動だったんです。

5-6:白骨の計測と生前情報の推定

そして、推測された情報に間違いがなく、
単一の人物の骨だと考えられるのであれば
骨を計測し、生前情報を推定します。

これが、法医学で白骨死体を扱う医師のメインの仕事。
長さや角度などを計測して記録し、
下記のような情報を推定していきます。

  • 性別
  • 年齢
  • 身長
  • 発見状況との矛盾の有無

これらはあくまで一例なのですが、
専門用語では「個人識別」と呼ばれる工程。
集めた情報を出来る限り使いながら
推定の範囲を絞っていく作業です。

なので法医学の知識がある人物の同伴があれば、
「女性の骨なのか」「若年の骨なのか」など
他の情報を推定してファリンと矛盾しないかどうか
判定するところまで行うとより正確です。

まぁ、そんなことを言い出したら
センシとチルチャックにこんな顔されそうですが。

ダンジョン飯第12話より

 

まとめ

如何だったでしょうか?
今回は、ダンジョン飯第12話でライオスが取った
「魔狼の骨も組み立てる」という行為が
実は正解だったという事を説明してきました。

  • 白骨を見つけた際の法医学現場での工程
  • ライオスは推定情報との確認を行った
  • 予想外を防ぐには確認するしかない

という事が分かったのではないでしょうか。

 

好奇心で行った可能性も否定はできませんが、
ライオスはかなり「正しい」行動を取れますね。
その分、周囲からドン引きされることも多そうですが。

あまり白骨を発見するという状況には
遭遇しないとは思いますが、
仮に見つけた場合は迷わず警察に連絡してください。
できるだけ、骨にも触らないように。

 

さあ、ダンジョン飯はまだまだ続きます。
ファリンは復活しましたが、ライオス達は帰れるのか。
楽しみに待ちましょう!!

 

 

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